脳梗塞・脳出血を含め脳卒中になると、治療をしても体の麻痺などの後遺症が残ることがあります。
麻痺が軽快していない場合、麻痺した身体で少しでも快適に暮らしていくためのリハビリが重要となります。
リハビリと聞くと、リハビリの専門家じゃないと出来ないと思う方もいらっしゃると思いますが、自分で自宅でも出来ることも沢山あります。
特に脳卒中の片麻痺では、上肢で屈筋郡、下肢で伸筋群に痙縮を呈する『ウェルニッケーマン肢位』をとることもあります。
このような姿勢で放置すると、関節が拘縮して固まったり、動作がパターン化して肩こり、腰痛、膝が痛いなどの二次的な障害にもなりやすいです。
マッサージやストレッチで関節や筋肉が硬くならないように可動域訓練を行っていくことは大切です。
動かす事で血行を良くして、筋肉痛や関節痛を和らげることも重要です。
この記事では、脳梗塞後遺症の方向けの、自宅でできる簡単ストレッチ をご紹介します。
※肩の脱臼・亜脱臼について注意を受けている方は、実施しても問題ないか医師にご相談してください
目次
肩、肘のストレッチ
※ストレッチは痛みの出ない範囲で、無理にしないでください。また安全な姿勢や場所で行ってください。
座った状態で行うストレッチ
①両手を組んで肘を伸ばします
※手を組むのが難しい場合は、麻痺側の手を握ってグーにし、握った指の下に健側の親指を入れてください。
②肘をゆっくりと床まで下ろします
③そのまま腕を、ゆっくり持ち上げて頭の横まであげます。
無理な場合は、痛みの出ない範囲で上に持ち上げてください
寝た状態で行うストレッチ
①仰向けで両手をくみます
※難しい場合は、麻痺側の手をグーにして、健側の手で包み込むようにします。
②肘を伸ばし、両手をゆっくりと頭の上まで上げます。
この時勢いよくせず、ゆっくりしてください。
頭の上の中央にあげましょう。
ふくらはぎ、足のストレッチ
寝た状態で出来る股関節からふくらはぎのストレッチ
①仰向けの状態で片側の脚をあげて、足にタオルを引っかける
②手でタオルを引っ張って足首を曲げていきます。
足首を曲げると膝裏〜アキレス腱の部位の筋肉が、脚を90度上げたところでもも裏もストレッチされます。
※痛くない無理のない範囲でしてください
痛みで難しい場合は、片方の膝を曲げて太ももの裏を持ち
痛くない範囲で胸に引き寄せるように伸ばしてください
足全体に体重をのせる
椅子などに座り背中をまっすぐ伸ばして座り、膝を曲げたまま
足の裏全体にゆっくりと体重をかけます。
足趾のストレッチ
足の親指から小指まで上下に一本ずつ持って動かします。
まとめ
今回は脳梗塞後遺症の方の、関節のつっぱり対策の自宅で出来るストレッチ等でした。
拘縮してしまうと、元に戻すのは難しいといわれています。
「治す」だけじゃなく進行しないよう対策する事は、大切なことです。
是非試してみてくださいね。
まだまだ自宅で出来る事は多いので、シリーズで書いていこうと思いますので、よろしくお願いします(^-^)
大阪府堺市を中心にあさか治療院では、脳梗塞後遺症に特化した訪問リハビリ、鍼灸マッサージを行っております。
無料体験やご相談も随時受付中ですので、お体の事でお悩みの方は、お気軽にご相談ください